スペインでは11月から12月上旬にかけて、ストとデモが続く。山場は11月11日(水)の全国ゼネストで、その前後の10日(火)にRenfe運転士の終日スト、12日(木)に部分ストが別に予定されている。高速鉄道Ouigoの運転士は11月2日に終日、6日、9日、12月4日、8日に部分ストを予定し、会社は2日の全列車の運休を発表した。10月28日の列車事故で、マドリードとアンダルシアを結ぶ高速線も止まったままだ。地方では、グラナダの地下鉄(11月27・28日は終日)、セゴビアの市バス、サラゴサの路面電車で部分ストが続く。教育では、カタルーニャで26日にストがある。医師はカタルーニャとバレンシア州で無期限ストが続き、マドリード、アンダルシア、カスティーリャ・ラ・マンチャでも日程が出ている。マドリード州の公立学校の教員の無期限ストも解除されていない。一方、バルセロナ空港の地上業務Groundforceのストと、アルメリアの市バスのストは、労使の合意で解除された。11月2日時点で確認できた予定を日付順にまとめた。
一覧(11月2日時点)
| 日付 | 内容 | 場所 |
|---|---|---|
| 続いている | 公立学校の教員の無期限スト(10月14日から) | マドリード州 |
| 続いている | 医師の無期限スト(10月28日から) | カタルーニャ州 |
| 続いている | 医師の無期限スト(労組AVANZA、10月28日から) | バレンシア州 |
| 続いている(11月30日までの指定日) | 路面電車の部分スト | サラゴサ |
| 11月2日(月) | Ouigo運転士の終日スト(会社は全列車の運休を発表) | Ouigoの全路線 |
| 11月3・4・6・9・13・17・19・23・26・27日 | 市バスの部分スト | セゴビア |
| 11月3・4・6・11・12・13・16・17・20日 | 地下鉄の部分スト | グラナダ |
| 11月3・5・11・13・16・20・24・26・30日 | CSIFの教員の部分スト(9〜11時、17〜19時) | マドリード州 |
| 11月4日(水) | 公立学校の教員のスト | カスティーリャ・イ・レオン州 |
| 11月4日(水)・5日(木) | 公立大学のスト | マドリード州 |
| 11月4日(水)8時〜7日(土)8時 | 医師のスト | マドリード州 |
| 11月5日(木) | 民間航空総局(DGAC)などの職員のスト予告(管制官も対象) | フランス |
| 11月6日(金)まで | 医師のスト(10月28日時点の予定) | カナリア諸島 |
| 11月6日(金)・9日(月) | Ouigo運転士の部分スト(6〜12時、18時〜23時59分) | Ouigoの全路線 |
| 11月10日(火) | Renfeグループの運転士の終日スト | Renfeの路線 |
| 11月11日(水) | 全国ゼネスト(24時間)、アンダルシアの教育スト | 全国 |
| 11月12日(木) | Renfeグループの運転士の部分スト(6時20分〜9時20分、14時20分〜17時20分、21時20分〜23時20分と報道) | Renfeの路線 |
| 11月13日(金)から | 医師の無期限スト(最初の連続ストは12月4日まで) | アンダルシア州 |
| 11月16日(月)から | 医師のスト(毎週月・水・金曜) | カスティーリャ・ラ・マンチャ州 |
| 11月18日(水)8時〜21日(土)8時 | 医師のスト | マドリード州 |
| 11月21日(土)12時 | 医師の全国デモ | マドリード |
| 11月26日(木) | 教育のスト(USTEC、CGTなど) | カタルーニャ州 |
| 11月27日(金)・28日(土) | 地下鉄の終日スト | グラナダ |
| 12月1・10・11・16・18日 | CSIFの教員の部分スト(9〜11時、17〜19時) | マドリード州 |
| 12月4日(金)・8日(火) | Ouigo運転士の部分スト(6〜12時、18時〜23時59分) | Ouigoの全路線 |
| 12月4・9・10・11日 | 地下鉄の部分スト | グラナダ |
| 12月9日(水)8時〜12日(土)8時 | 医師のスト | マドリード州 |
11月11日(水):全国ゼネスト
CCOOとUGTなどが、住宅と賃金を掲げて呼びかけた24時間のストだ。CCOOとUGTはセウタを対象から外したが、CGTはセウタとメリリャも含めて届け出ている。11月2日の時点で、交通の最低運行はまだ発表されていない。デモは、バルセロナが17時30分、ビルバオが12時30分、マラガが18時などと案内されている。アンダルシアでは、労組CGTの教育部門が同じ日に教育のストを別に呼びかけている。詳しくはゼネストの記事で伝えている。
鉄道:Renfeは10日と12日、Ouigoは5日間
Renfe運転士組合SEMAFは、Renfeグループを対象に、11月10日(火)に終日、12日(木)に部分的なストを行う。ゼネストとは別の呼びかけだ。12日のストは6時20分〜9時20分、14時20分〜17時20分、21時20分〜23時20分と報じられているが、組合の声明では時刻を確かめられていない。両日の最低運行は、まだ発表されていない。詳しくはRenfeのストの記事を。
同じSEMAFが、高速鉄道Ouigoでも、11月2日(月)に終日、6日(金)、9日(月)、12月4日(金)、8日(火)に部分スト(6〜12時、18時〜23時59分)を予定している。運輸省は10月27日、部分ストの日も含む6日間について、最低運行と対象の列車を決めた。しかし裁判所がこの決定を暫定的に止め、Ouigoは運行を保証できなくなったとして、2日の全列車の運休を発表した。列車の運休はストの中止とは違う。暫定的な停止が後の部分ストの日にどう及ぶかは確認できておらず、実際に走る列車はOuigoの最新の案内で確かめたい。2日の運休についてはこちら。
これとは別に、10月28日の列車事故の影響で、マドリードとアンダルシアを結ぶ高速鉄道は通しの運行ができなくなっていて、再開の日は決まっていない。一部の区間では列車が走り、別の区間ではバスによる代わりの輸送もある。詳しくは事故の続報を。
地下鉄・市バス・路面電車
グラナダの地下鉄は、運営会社との労働協約の交渉をめぐり、1月上旬まで断続的にストを予定している。11月は3・4・6・11・12・13・16・17・20日に時間を区切った部分スト、27日と28日に終日のストを行い、12月も4・9・10・11日に部分ストを予定している。終日のストでも運休になるわけではなく、州政府は最低運行を60%と定めている。運行の回復に時間がかかるため、減便の時間はストの時間より長くなる。10月30日の初日の記事はこちら。
セゴビアの市バスは、11月に10日間、時間を区切った部分ストを予定している。時間帯は日によって違い、3日は6〜9時30分と13〜16時、4日は8〜11時30分と13〜16時、6日は13〜16時と18〜21時。最低運行は路線ごとに決められていて、時間帯によって運休する路線もある。10月29日と30日のストは、列車事故の犠牲者に連帯するため取りやめになった。詳しくはこちら。
サラゴサの路面電車は、10月19日から11月30日までの19日間に、6時45分〜8時45分、13〜15時、16時45分〜18時45分のいずれかの時間帯で部分ストを予定している。11月30日は3つの時間帯すべてで行う。終わりの日を11月20日とする報道もある。最低運行は、朝と昼の時間帯が90%、夕方の時間帯が80%。日ごとの時間帯は事業者の案内で確かめたい。詳しくはこちら。
バルセロナの地下鉄L2は、11月2日から12月3日まで、ラ・パウ〜ゴルグの間が運休し、代わりのバスが走る。トンネルの工事のためで、ストではない。
空港と飛行機
バルセロナ空港の地上業務を担うGroundforceの無期限ストは、労組CGTが10月17日に会社と合意し、解除された。解雇された3人の復職を求める11月2日の集会も当初発表されていたが、スト解除の後も予定どおり開かれるかは確認できていない。
フランスでは、労組FOが11月5日(木)に、民間航空総局(DGAC)などの全職員を対象にストを予告している。航空管制官も対象に含まれる。11月1日の時点で、航空会社への減便の要請は確認されていない。フランスを発着・経由する便に加え、フランスの上空を通る便も、航空会社の案内を確かめたい。
マドリードのバラハス空港では、手荷物を自動で仕分ける設備の保守要員の部分スト(月・木・金・土・日曜の5〜7時と13〜15時)が、10月22日時点の旅行者向けの案内に載っている。11月の状況は確認できていない。
スペインの地方空港の一部では、民間会社が運営する管制塔の無期限ストが続いていると10月22日時点で報じられている。対象はセビリア、ヘレス、ア・コルーニャ、ビーゴ、カナリア諸島の空港などで、最低運行が定められている。11月の状況は確認できていない。
医療
カタルーニャでは、医師の労組Metges de Catalunyaが10月28日から無期限ストを続けている。バレンシア州でも、医師の労組AVANZAが10月28日から無期限ストを呼びかけている。参加率は、組合と州の発表で大きく食い違っている。マドリード州の医師は、10月28日に始めたストを列車事故の犠牲者に配慮して途中で取りやめたが、11月4日8時〜7日8時、18日8時〜21日8時、12月9日8時〜12日8時の日程は維持している。アンダルシアの医師の労組SMAは11月13日から無期限ストに入り、最初の連続ストは12月4日までの予定で、その後の日程は交渉の状況をみて決める。カスティーリャ・ラ・マンチャのCESMは11月16日から毎週月・水・金曜にストを予定している。カナリア諸島の医師のストは、10月28日の時点で11月6日まで延長されていた。ナバラでも、医師の労組が午後の時間帯の無期限ストを続けると案内している。救急などの最低限の業務は保たれるが、予約していた診察や手術は延期されることがある。連絡がなければ自分で取り消さず、医療機関に確かめたい。急病のときは112に電話する。
医師の労組の全国組織は、10月28日から予定していた全国の無期限ストを、総選挙を理由に延期した。新しい日程は出ていない。代わりに、11月21日(土)にマドリードで、保健省から下院までのデモを予定している。専門紙は12時開始と報じている。
教育
マドリード州の公立学校の教員の無期限ストは、10月14日に始まり、解除の発表は出ていない。これとは別に、労組CSIFが、11月3・5・11・13・16・20・24・26・30日と、12月1・10・11・16・18日に、9〜11時と17〜19時の部分ストを予定している。マドリード州の公立大学では、11月4日と5日に、教員、職員、学生にストや授業のボイコットが呼びかけられている。カスティーリャ・イ・レオン州では、CCOOとUGTが11月4日に公立学校の教員のストを呼びかけた。カタルーニャでは、教員の労組USTECやCGTなどが11月26日(木)に教育のストを呼びかけ、21日には教育をめぐるデモも予定している。
解除されたスト
アルメリアの市バスSurbusの無期限スト(10月20日から)は、労使が合意し、10月29日から通常の運行に戻った。バルセロナ空港のGroundforceのストも、上記のとおり解除されている。
11月25日(水)の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」には、各地でデモや集会が予定されている。一部の都市では経路が案内されているが、主要都市の時刻と場所はまだ確認できていない。この一覧は11月2日10時(スペイン本土時間)までに確認できた情報に基づく。予定は中止や変更になることがあるため、出かける前に事業者や主催者の最新の案内を確かめたい。日ごとの予定は、ストライキカレンダーでも確認できる。10月9日時点の一覧はこちら。

















