マドリードの文化施設ラ・カサ・エンセンディーダで、移民労働者の運動と演劇をテーマにしたブシュラ・ハリリの展覧会「The Circle Project」が開かれている。会期は11月29日まで。モストレス市の案内とスペイン紙エル・パイスによると、入場は無料だ。会場はロンダ・デ・バレンシア通り2番の同施設A室で、映像作品と壁面作品を通じて、フランスで活動した人々の記憶をたどる。
移民の声と演劇をたどる
主催施設によると、ハリリはモロッコのカサブランカ生まれで、映像やインスタレーションなどを手がける芸術家だ。今回の展示では、1970年代のフランスで活動したアラブ人労働者運動と、そこから生まれた劇団に焦点を当てる。
この運動は1970年代のフランスで活動した。主催施設によると、労働や住居の権利を求める活動に加え、自分たちの経験を文化や芸術で表現することにも取り組んだという。施設は結成年を1973年とする一方、フランスの国立移民史博物館は1972年としている。
展示を構成するのは「The Circle」と「The Storytellers」という二つの映像インスタレーションと、壁面作品「Timeline for a Constellation」。主催施設は、歴史や記憶、詩が交わる場をつくり、運動に関わった人々の声に光を当てる企画だと説明している。
美術メディアのマスデアルテは、運動に関わった劇団の活動を元メンバーらが再現した映像や、資料と証言を使った壁面作品を紹介している。もう一つの映像では、若い世代が当時の闘いの痕跡を探り、過去と現在をつないでいくという。
訪問前に確認を
施設の案内は会期を9月10日から11月29日までとしている。エル・パイスは作家への取材を含む記事で展示を紹介し、無料と記している。案内ページには日時を選ぶ予約欄がある。予約の必要性や空席、臨時の変更については確認できていないため、訪問前に施設の最新案内を確かめたい。
マドリードでは、セントロセントロでもデザイナーのクルス・ノビリョの作品を無料で紹介している。詳しくはこちらの記事を参照。
日本の読者への解説
この展示は、移民を社会問題の数字として見るだけでなく、当事者がどのように自分たちの生活や権利を表現してきたかに目を向ける機会になる。入場料や会期は変更される場合がある。旅行の予定を立てる際は、施設の案内とあわせて確認してほしい。

















